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【感想】SFホラーの古典的名作「エイリアン」

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私はエイリアンシリーズが大好きで、何度もシリーズを通して視聴しています。エイリアン・コヴェナントが公開され、エイリアン欲求がまた高まってきたので、第1作から見直してみました。

もはや説明不要の傑作SFホラーですが、その紹介と感想です。

 

基本情報

公開年:1979年
上映時間:117分
ジャンル:ホラー
監督:リドリー・スコット
脚本:ダン・オバノン
音楽:ジェリー・ゴールドスミス
キャスト:トム・スケリットシガニー・ウィーバー、ヴェロニカ・カートライト、ハリー・ディーン・スタントンジョン・ハートイアン・ホルムヤフェット・コットー


あらすじ

西暦2122年、宇宙貨物船ノストロモ号は航海中に知的生命体からのものと思われる信号を受信する。発信源の惑星に向かった乗組員が見たものは、強大な異星人の宇宙船とその中に並べられた無数の卵であった。歴史的な発見に興奮する一行であったが、卵に近づいた乗組員が中から飛び出した謎の生物に寄生されてしまう。一命を取り留めたものと思われたが、やがて腹部から謎の生物が飛び出し、ノストロモ号内に潜伏する。乗組員たちはその生物を捕まえようとするが、生物は急激に成長し、次々と乗組員を襲い始める。

 


エイリアン 日本版劇場予告篇

 

評価

全体:★★★★★

脚本:★★★★★

映像技術:★★★★★

音楽:★★★★☆

演出:★★★★☆

編集:★★★★☆

 

SFホラーの古典的名作と言われる理由

超有名映画であるエイリアンがSFホラーの古典的名作と評価されることには、次のような理由があると言われています。

  • SFホラーという新ジャンルを開拓したこ
  • 戦う女主人公という、それまでにないキャラクターを作り出したこと。
  • 機械的なイメージを持つ斬新なクリーチャーデザインが採用されたこと。

私はリアルタイムで見ていたわけではないので、色々な方々の受け売りにすぎませんが、とにかく新しい要素がたくさん詰まった斬新な映画であった、ということのようです。現在の映画では当たり前のように使われている表現が、このエイリアンという映画から始まっていたことがわかります。上記の他にも、「一度は倒したと思った敵が実は死んでいなかった」という現在の映画ではよく見られる展開も、エイリアンが他の映画に影響を与えた結果であると言われています。 

 

それでは、いよいよ感想に入っていきたいと思いますので、ネタバレ可の方は続きをお読みください。

 

感想

主人公リプリーのキャラクター

エイリアンで特筆すべき点を三つ挙げよと言われれば、一つ目が主人公リプリーのキャラクターです。今やホラー映画の定番である女性主人公というポジションは、エイリアン公開時には確立されておりませんでした。では、なぜリプリーという主人公が、以降のホラー映画の主人公に多大な影響を与えることになったのか。私は以下の3つが理由だと考えています。

 

  1. エロチックな容姿ではないが、母性のような温かみを持っていること
  2. 上司(男性)に対しても臆せずに自分の意見を述べること
  3. 迷いなく行動すること

特に、私は「2.上司(男性)に対しても臆せずに自分の意見を述べること」リプリーの主人公属性を強めていると感じています。

例えば、劇中で彼女の上司(船長)を含む3人が未知の惑星に降り立ち、結果として一人がエイリアンに寄生されて帰ってくるのですが、宇宙船の中に残っていた彼女は、未知のウイルスが船内に蔓延することを警戒し、3人を船内に入れずに隔離しようとします。船長が船内に入れてくれと頼むのですが、彼女は船内の乗組員全てを危険にさらしてしまうという理由で船長の訴えを却下します。

私も一応社会人をしているのでわかるのですが、緊急時であればあるほど、無意識的に上司の言うことを聞いてしまうと思うんですよね。しかし彼女は、感情に流されることなく、宇宙船全体のことを考えて上司と対立し、意見を述べていました。他の方は特に気にも留めないシーンかもしれませんが、私にとっては実に印象深いシーンの一つなのです。

 

斬新なクリーチャーデザイン

次の特筆すべき点は、その斬新なクリーチャーデザインでしょう。私もいろいろなモンスター映画を見てきましたが、エイリアンほどに洗練されていて、グロテスクで、かつ美しいクリーチャーは見たことがありません。

人間が未知の惑星で出会う危険生物なので、もちろんグロテスクな面もあるのですが、やはり機械と生物が融合したような形が実に美しいですよね。…自分で言っていて少し可笑しいような気もしますが、グロテスクと美しさが両立しているのは奇跡ですよ。口の中からもう一つの口が出てくるっていうアイデアも素晴らしいです。

エイリアンのデザインを誉めだすとキリがないので省略しますが、エイリアンには性的なデザインが内包されていると言われています。よく言われているのは、エイリアンの頭=陰茎、フェイスハガー(エイリアンの幼生)=女性の陰部、というものです。確かに、エイリアンの口からは精液のようなねとねとした液体が滴り落ちていますし、フェイスハガーの形は一目瞭然です。

このように性的なデザインを含んでいるという点から、本作は男性(エイリアン)と女性(乗組員)の争いを想起させ、実社会における男性と女性の闘争を暗喩していると考察されているようです。

リドリー・スコットが狙ったかどうかはわかりませんが、娯楽性の強い作品に社会的なメッセージが隠されているというのは、評価されやすい要素の一つであると思います。

 

クリーチャーの全体像が見えない恐怖

最後の特筆すべき点、それはエイリアンの全体像がなかなか見えないという点です。ノストロモ号の船員たちは、船内に潜むエイリアンに次々とやられていくのですが、エイリアンは神出鬼没で、その全体像を中々見せてくれません。乗組員が殺されるシーンでも、エイリアンはチラッとしか映らなかったりします。

結果的に、視聴者側はなかなかエイリアンの全体像をつかむことができず、「得体のしれない生物」としての恐怖感が持続することになります。

私がモンスター映画で一番好きな表現が、この「なかなか全体を写さない」という手法です。初代ハリウッド版ゴジラや、クローバーフィールド、スーパー8などで用いられていると思います。

今や当たり前の手法ですが、当時はまだ新しかった表現だったようですね。

 

まとめ

何度見ても、本当に「エイリアン」は素晴らしい映画ですね。これを期に、2~4まで見直していきたいと思います。

あ、3はひょっとしたら見ないかもしれませんね。あまり好きではないので(笑)

 

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